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PhRMA会員企業 2011年は495億ドルをR&Dに投資

公開日時 2012/04/19 04:00

 米国研究製薬工業協会(PhRMA)の会員企業の2011年の研究開発(R&D)投資額は、科学の進展、市場の変化や困難な経済情勢にも適切に対応、対前年比2.4%微減の495億ドルとなった。 PhRMAが、4月12日発表した2つの報告書、「2012年業界プロファイル」(2012 Industry Profile)および「図表一括資料:バイオ医薬品の展望」(Chart Pack Resource:Biopharmaceuticals in Perspective)で明らかになった。


医薬品業界は従来からR&D投資の盛んな業界といわれているが、米国立科学財団(NSF)の国立科学委員会(NSB)の報告によると、バイオ医薬品業界のR&D投資は、米国の全業界のR&D投資のなかでは最高額で、米国全業界の国内R&D投資のほぼ20%を占めるという。


PhRMA のJohn J Castellani理事長兼CEOは、「PhRMA会員が率いる米国のバイオ・医薬品部門は、市場や科学的および規制的な課題に直面しながらも、米国のイノベーションの貢献者であり続けている」としたうえで、「我々の会員企業の投資の78%はバイオ・医薬品産業の周辺へ投資されたもので、米国経済の上昇に寄与している」と経済的貢献について言及した。


同理事長兼CEOは、さらに、「PhRMAが、患者に新たな治療法をもたらし続ける医学の進歩に関与し続けていることが重要」と指摘、医学面での貢献を訴えた。


PhRMAは、その実例として、2011年はFDAが承認した新薬はここ10年では最多の35剤となり、なかでも、がんの個別化医療を目指した薬剤が2剤、希少疾患薬剤が11剤、1955年以来の狼瘡治療薬1剤、C型肝炎適応の新規クラス薬剤2剤が上市されたことを上げ、科学的進歩を示した。


両報告書ともに一般向けにバイオ・医薬品産業のR&Dの現状と今後の展望を分かりやすく解説している。
「2012年業界プロファイル」の主な内容は、①新薬の果たす役割として健康への貢献と医療費の抑制、②厳しい環境下での米国経済への多大な貢献、③メディケア・パートDや医薬品無料提供制度など医薬品供給策、④医薬品のR&Dの現況、PDUFA(処方せん薬ユーザーフィー法)と小児用薬研究法の状況、⑤共同開発とイノベーションの状況など。巻末には、PhRMA会員企業一覧、用語集など。


「図表一括資料」は、文字通り、図表を多用し、①治療法の進歩の状況、②研究開発の実態、③支出と経費の違い、④医薬品の適正使用、④マーケティングと販売促進、⑥経済への影響-について解説している。
また、巻末データ一覧では、PhRMA会員企業のR&D投資状況(国内、海外)の年度別変遷、R&D投資の地域別一覧、対売上R&D投資の年度別変遷、生物製剤とバイオテクノロジーへのR&D投資状況、R&D従業員一覧などを掲載している。

 

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