インスリン使用患者 血糖値コントロールできていれぱ治療・生活満足度高く
公開日時 2012/06/05 04:01
健康日本21推進フォーラムは、インスリンを使用している20代~60代の2型糖尿病患者639人に対し、治療状況や治療や生活の満足度に関する調査を行った。それによると、自分の血糖値をコントロールできていると回答したのは59.9%で約6割。その中で、自己血糖測定器を用いて血糖管理をし、インスリンの用量調節している患者群(213人)ではコントロールできているのは64.8%で、管理も用量調節もしていない患者群(367人)に比べ22.4ポイント高かった。
治療の満足度と生活の満足度を聞いたところ、いずれにおいても測定器による血糖管理をし、用量調節をしている患者群が総じて満足度が高い傾向がみられた。同患者群は、総じて自らの健康や将来について不安が強く、そのことが治療を積極的に関わる姿勢につながっていることがうかがえた。
調査結果に所感を寄せた天理よろづ相談所病院副院長の石井均氏は、「インスリン導入には、依然拒否反応を示す患者も多いが、インスリン治療で血糖コントロールすることの意識が、生活の質の違いに影響を及ぼすことが知られれば、患者の治療の励みにもなるのではないか」としている。