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武田薬品 アルツハイマー型認知症治療候補物質TAK-070を東大に譲渡

公開日時 2012/06/11 04:01

武田薬品は6月8日、自社創製のアルツハイマー型認知症治療候補物質TAK-070を、東京大学に譲渡する契約を締結したと発表した。武田薬品はTAK-070の開発をフェーズ1試験の初期段階で止めていた。TAK-070が商業化された場合、武田薬品は東大から一時金や販売額に応じたロイヤルティを受け取るが、今回の譲渡段階で金銭が発生したかどうかなど他の経済条件は開示していない。

厚生労働省は日本発の革新的医薬品・医療機器の創出を目的に、世界に先駆けてヒトに初めて新規薬物・機器を投与・使用する臨床試験拠点「早期・探索的臨床試験拠点」を整備することを決め、2011年夏に同拠点を5機関選定した。その拠点のひとつに東大の医学部附属病院が選ばれ、精神・神経分野を担当することになった。東大病院では認知症と神経難病・精神疾患の克服に向けて、学内外の新薬候補物質を導入し、フェーズ1試験からPOC試験(新薬候補物質の有効性や安全性を臨床で確認し、そのコンセプトを検証すること)までを実施する体制の整備を進めていた。

TAK-070は同拠点で臨床研究を実施する初めての新薬候補物質となる。東大病院ではフェーズ3試験からライセンスアウトする方針。東大大学院教授で東大病院の早期・探索的臨床試験拠点整備事業の総括研究代表者の岩坪威氏は、「アルツハイマー型認知症の画像診断やバイオマーカーに関するノウハウを活用し、アルツハイマー型認知症の予防または進行を抑制する可能性があるTAK-070の臨床研究を進め、日本発の革新的医薬品の創出に貢献したい」とコメントした。

TAK-070はβセクレターゼ阻害活性を有する化合物。アルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドβ蛋白質は、蛋白質分解酵素のひとつであるβセクレターゼが、アミロイドβ蛋白質の前駆体に作用することで産生される。TAK-070は、このβセクレターゼを阻害することでアミロイドβ蛋白質の産生を抑制する。


 

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