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バイエル エスタブリッシュ製品で富士フイルムと販売提携 グルコバイ、アベロックスなど

公開日時 2012/06/28 04:02

バイエル薬品と富士フイルムファーマは6月27日、バイエルが販売中の食後過血糖改善薬グルコバイ錠など3製剤の国内販売を9月から順次、富士フイルムが行う契約を締結したと発表した。販売契約した3製剤は▽グルコバイ錠/グルコバイOD錠▽ニューキノロン系注射用抗菌薬シプロキサン注▽ニューキノロン系経口抗菌薬アベロックス錠――で、これらの全規格製品が対象となる。3製剤の2011年の合計売上高は薬価ベースで約100億円。

バイエルはこれら3製剤全てを、MRリソースを投入しないエスタブリッシュ製品と位置づけて、プロモーション活動はウェブ講演会やeディテールなどネットを活用していた。富士フイルムへの販売移管後は、バイエルはウェブ講演会なども一切行わない。バイエルではエスタブリッシュ製品を「効率的アプローチが難しく、新たなアプローチが必要となった製品群」と定義しており、アベロックスのように特許期間中の医薬品を含む場合がある。エスタブリッシュ製品には現在、既存の全ての感染症治療薬、グルコバイ、ED治療薬レビトラ、乳がん治療薬タスオミンなど約30製品ある。

今回の販売提携は、4月に発売した経口抗凝固薬イグザレルトなどの新製品や新薬開発にリソースを集中したいバイエルと、糖尿病や感染症などの疾患領域の販売基盤強化を図る富士フイルムの戦略が一致したもの。9月にまずグルコバイとアベロックス、10月にシプロキサンの販売移管を行う計画だ。製造販売承認は引き続きバイエルが保有する。

バイエルは今回の販売提携に関して、「自社のエスタブリッシュ製品の新たなチャネルとして、医療関係者への医薬品情報提供を継続していくことができる」とコメントした。エスタブリッシュ製品を今後も販売移管するかどうかについては「ノーコメント」だが、新たなチャネルとして販売移管を進める可能性もありそうだ。

一方、富士フイルムは今回のような1製品あたり数十億円規模の先発品を扱うのは初めて。富士フイルムは「バイエルとの販売提携を契機に、医薬品情報提供体制の更なる強化を図る」とコメントし、MRを増員する方針を示した。同社はMR数を開示していない。また、富士フイルムはグルコバイとシプロキサンのジェネリックを扱っており、9月までに先発品とジェネリックをどのように位置づけるか検討するとしている。



 

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