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慢性疼痛患者の4人に3人「痛みは我慢するもの」 慢性疼痛実態調査

公開日時 2012/07/11 04:00

ファイザーとエーザイは7月10日、全国9400人を対象とした慢性疼痛に関する実態調査で、慢性疼痛患者の4人に3人が「痛みがあっても我慢するべき」と思っているとの調査結果をまとめた。この調査結果を同日発表した近畿大医学部奈良病院整形外科・リウマチ科の宗圓聰教授は、「我慢は美徳の日本人疼痛患者の実態が改めて浮き彫りになった」と述べるとともに、痛みの種類に応じた適切な薬物療法などで痛みを上手にコントロールして、痛みの慢性化やうつなどの合併症による「治療の難渋化」を回避すべきと指摘した。

調査は全国の20歳以上の男女を対象にインターネットで実施した。居住区などのほか、3か月以上痛みが続くなど慢性疼痛と疑われる患者をスクリーニングして、各都道府県200人ずつ計9400人の「慢性疼痛患者」を対象に分析した。調査日は6月12日~15日。

まず慢性疼痛患者9400人の中で、神経障害性疼痛の疑いがある人をスクリーニングしたところ、該当者は20.1%(1888人)だった。次に慢性疼痛患者9400人に対して、痛みがあっても我慢すべきかどうかを「非常にそう思う」「ややそう思う」「そう思わない」の3択で聞いたところ、「非常にそう思う」「ややそう思う」との回答は計74.3%、とくに神経障害性疼痛が疑われる患者1888人では回答割合が8割を超えた。痛みがあっても我慢すべきかどうかを都道府県別に見てみると、我慢すべきが最も多かったのは和歌山県と宮崎県(81.5%)、最も少なかったのは島根県と熊本県(66.5%)だった。

◎通院先を変えた患者が6割超 「治療効果に不満だから」

通院状況を聞いたところ、慢性疼痛患者9400人の50.1%は通院しておらず、その理由で最も多かったのは「病院に行くほどでもないと思った」の31.2%だった。一方で、通院経験のある慢性疼痛患者4693人に対して通院先を変更した経験があるかどうかを聞いたところ、経験ありの患者は64.0%、5回以上変えた患者は16.0%に上った。神経障害性疼痛が疑われる患者では5回以上変えた人が2割を超えた。通院先を変えた理由は最多が「治療効果に不満だった」の29.9%、次いで「他に良い病院があったので」の16.9%となった。

宗圓教授は、「かなりの人がドクターショッピングを繰り返しており、受診先で同じ検査をしているとみられる。『治療効果に不満』との結果が最多だったのは医師にも問題があるかもしれない」などと述べ、医療費の側面からも問題意識を示した。

なお、通院先の変更を都道府県別にみると、「3回以上通院先を変更」した割合が最も高かったのは千葉県の40.9%、最も少なかったのは奈良県の16.7%で、最多と最小で約25ポイントの開きが見られた。

慢性疼痛は▽炎症/刺激の痛み(=侵害受容性疼痛、外傷やリウマチなど)▽神経の痛み(=神経障害性疼痛、帯状疱疹後疼痛、糖尿病性神経障害に伴う痛みやしびれなど)▽心理的な要因の痛み(=心因性疼痛)――の大きく3つに分かれ、しばしば混在する。


 

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