東和薬品 スマホなどで患者の服薬サポート アナストロゾールとスマトリプタンの発売で
公開日時 2012/12/17 04:00
東和薬品は12月14日、同日にジェネリック(GE)として薬価収載され、発売した閉経後乳癌治療薬アナストロゾール錠と片頭痛治療薬スマトリプタン錠について、スマートフォンなどを活用して患者が服薬を続けられるようにする取り組みを始めたと発表した。
アナストロゾール錠については、服用方法やよく現れる副作用とその程度、対策などを記載した冊子を作成し、処方を受けた患者に医師らから手渡す。副作用の発現などで患者が服薬をやめてしまうケースがあるが、服薬中止や指導通りに服薬しないと再発のおそれが高まるという。そこで、冊子で予め薬の特性を知ってもらい、心構えをしてもらうとともに、残薬確認もできるようにして、指導通りに服薬を継続してもらうようにしたい考え。
スマトリプタン錠については、処方を受けた患者向けに使い方などの情報を提供するスマホ用ウェブサイトを開設。服薬のタイミングが重要な薬剤であることから、痛み始めに服用するのが最も効果的であることを理解してもらうほか、片頭痛の予防や対処法も掲載する。患者は、患者用指導せん上のQRコードを読み取りアクセスする。
同社によると、これまでも特定の薬剤について患者向けの服薬継続支援を行ってきている。なお、同社は14日、これら薬剤を含むGE9成分16品目を発売した。