アルツハイマー型認知症薬アリドネパッチ 処方増意向は86%
第一選択は4割弱にとどまる 貼付箇所の皮膚症状などの懸念から
公開日時 2025/10/01 00:00
認知症の中でも最も高い頻度を占めるアルツハイマー型認知症は、アセチルコリンやグルタミン酸を含めた多くの神経伝達物質の伝達障害が知られている。そのため、神経組織に含まれるアセチルコリン分解酵素のアセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害することにより脳内アセチルコリン量を増加させ、脳内コリン作動性神経系を賦活化し、軽度から高度のアルツハイマー型認知症患者における認知症症状の進行を抑制するドネペジルなどのアセチルコリンエステラーゼ阻害薬が推奨されている。2023年4月に発売されたアリドネパッチは、ドネペジルを有効成分とする日本初の経皮吸収型製剤(テープ剤)だ。経皮吸収型製剤により、多剤経口投与の解消や、嚥下困難や寝たきりの患者への投与の場合にもアドヒアランス向上が期待されるほか、介護者等による投薬...