偽ブランド薬のオンライン販売
公開日時 2013/03/15 04:00
「街の薬局では$585、でも、オンラインでは$35.88!」最近、アメリアの雑誌には,名だたる全国誌を含め、オンライン薬局のキャッチコピーがあふれている。いずれも驚くばかりのディスカウントの広告ばかりだ。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
これに比例して、オンライン薬局で購入した偽ブランド薬に関するクレームが急激に増加。FDAは、オンライン薬局の「利用上の注意」などを作成して消費者への注意を喚起してきたが(http://www.fda.gov/drugs/resourcesforyou/ucm080588.htm)、昨年10月には実態調査にのりだし、4000以上のオンライン薬局を調査、悪質なものに対してはサイトの閉鎖命令を出ス等の措置に踏み切った。だが、状況はほとんどかわっていないとも言われ、派手な広告も、クレームもあいかわらず増加している。
被害に遭いやすいのは、米国でも、やはり高齢者である。米国最大の高齢者団体AARP(米国退職者境界)は会員に対し、「極端に“安い”薬には用心しなさい」と呼びかけ、さらに「処方箋の提示を求めない薬局は信用してはいけない」と注意を喚起したうえで、「安全のためには“オンライン薬局は使わない”のが最良の策」とアドバイスしている。(http://www.aarp.org/magazine/)