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メルクでR&D部長交代へ

公開日時 2013/04/15 05:00

 

米メルクのKenneth Frazier CEOは3月7日、R&Dのトップ(メルクリサーチラボラトリーズ)を4月15日から、Peter Kim氏から前アムジェンR&DトップのRoger Perlmutter氏に交代させると発表した。


この発表は、同社の後期ステージパイプラインの質に対する懸念を高めている投資家には期待感を持って迎えられた。しかし、変化はすぐにはやってこない。医 薬品R&D戦略が成果をみるには時間がかかることに留意したい。メルクはしばしばR&Dのリーダーシップを刷新するような会社ではない。 10年間R&Dトップを務めたKim氏の前任者Edward Scolnick氏は、同氏にバトンを渡すまで17年務めた。


Perlmutter氏は、世界最大のバイオテク企業アムジェンで2001年1月から2012年2月まで10年以上、R&D組織を運営してきた実 績があるので、メルクのR&Dトップは適職のように見える。アムジェンでは、同氏は、炎症疾患、骨粗鬆症、心血管疾患、がんなどメルクの中核とな る分野のプロジェクトを見てきた。また、同氏は、メルクが参入の遅れた生物学的製剤の開発にも広範な経験を持っている。同氏は、アムジェン入社前、メルク でKim氏の部下だったこともある。


Perlmutter氏は、抗アレルギー薬Singulair(モンテルカスト)のような主力品の売上をなくし、それを補填する成長の原動力となる製品が 具体化していない重要な時期にメルクに再入社する。同氏の最初の仕事は、メルクが関与している薬効領域の再評価を行うことだ。また短期的な優先課題は、 フェーズIIIにある候補物質の着実な実行となる。フェーズIIIには、高脂血症治療薬のCETP(コレステリルエステル転送タンパク)阻害剤 anacetrapib、抗血栓剤vorapaxar、パーキンソン病治療薬preladenant、2型糖尿病治療薬1週1回投与DPP-4阻害剤など が控えている。


メルクはやや挫折があったとはいえ、パイプラインは豊富といえる。フェーズIIIに16の新規物質、フェーズIIには22の物質を持っている。


Perlmitter氏のR&D再編は投資家の注目だ。同氏が前任者よりもR&Dの経費削減に熱心かどうかも興味の的だ。同氏は、メルクではアムジェンでのR&D予算(2011年)31億2000万ドルを遥かに凌駕する約80億ドルを管理する。


ビッグファーマのCEOでは、主力品がジェネリック医薬品との競争にさらされ、R&D予算を削減する向きもあるが、Frazier CEOは、健全なR&D費の維持とR&Dをアウトソースすることには反対し、内部でのイノベーション推進を主張している。


Perlmutter氏は、アムジェンで、RANKリガンド阻害剤denosumabやがん関連骨イベント治療薬Xgevaなどの開発を担当した。Kim氏は8月にメルクを退職するまで、顧問として残留、引継ぎなどを行う。
 


The Pink Sheet 3月11日号


 

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