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AZ 心血管・代謝領域の強化策でOmthera Pharmaceuticalsを買収

公開日時 2013/06/03 05:02

アストラゼネカは5月28日、重点領域である心血管・代謝領域の強化策の一環として今年4月に米ナスダックに上場した、脂質異常症治療薬を開発するスペシャリティー製薬企業のOmthera Pharmaceuticals(本社:アメリカ・ニュージャージー州プリンストン、Gerald L.Wisler社長兼最高経営責任者)を最大総額約4億4300万ドルで買収すると発表した。


買収では5月24日付のOmthera Pharmaceuticalsの株価終値に88%のプレミアを上乗せした1株当たり12.70ドル、総額約3億2300万ドルで発行済み全株式を買い取る。また、Omthera Pharmaceuticals株主は、同社が開発中の脂質異常症治療薬・Epanovaの開発目標達成あるいは上市後の全世界売上高に応じて1株当たり最大4.70ドル、総額1億2000万ドルを受け取る権利も付与される。買収は規制当局の認可などを経て2013年第3四半期までに完了したい意向。


Omthera Pharmaceuticalsが現在開発中のEpanovaはトリグリセライドの減少を主目的とした魚油由来多価不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を含有する、超高純度ω-3遊離脂肪酸のゲルカプセル製剤で、スイスのChrysails Pharma AGから同薬に関する全世界での開発・販売権を取得している。


Epanovaについては既に2つの第三相臨床試験が実施されている。空腹時トリグリセライドが500~2000mg/dlの患者399人を対象にEpanovaの1日1回2g、3g、4gとプラセボ群(オリーブオイル4g摂取)の4群で12週間行った二重盲検無作為化プラセボ対照比較試験・EVOLVE(Epanova for lowering very high triglyceride)では、主要評価項目の12週間後のベースラインからのトリグリセライド減少率が2g群で26%、4g群で31% 。主な有害事象は消化器症状で、有害事象による投与中断はプラセボ群も含む各群で5~7%だった。


また、スタチン製剤による治療中で、空腹時トリグリセライド200~500mg/dlの心血管イベントリスクの高い患者647人を対象にEpanova1日1回2g、4g、プラセボ(オリーブオイル4g摂取)の3群間で6週間行った二重盲検無作為化プラセボ対照比較試験・ESPRIT (Epanova combined with a Statin in Patients with HypertRiglycerIdemia to Reduce Non-HDL Cholesterol)では、主要評価項目である、non-HDL-コレステロールのベースラインからの変化率は、Evanopa2g群が4%、4g群が7%だった。


Omthera Pharmaceuticalsでは今年半ばにはアメリカで空腹時トリグリセライド500~2000mg/dlの重度高トリグリセライド血症を適応にEpanovaの承認申請を行う予定。また、アストラゼネカも心血管イベント発症リスクの高い、空腹時トリグリセライド200~500mg/dlの混合型脂質異常症に対するクレストールとの併用療法の承認申請をできるだけ早期に行う計画だ。また、アストラゼネカは今後、心血管イベント抑制を主要評価項目とするスタチン製剤とEpanovaとの併用療法の大規模臨床試験を行う意向を明らかにしている。


 

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