抗菌薬の使用「届け出制ない」4割 医師調査
公開日時 2013/08/29 03:50
医師会員制サイト「MedPeer」を運営するメドピアは、会員に対し、耐性菌の出現防止など適正使用のための抗菌薬の届け出制が院内で実施されているか否かを調査した結果を発表した。3211人の医師から回答が寄せられ「届け出制はない」が43.0%だった。ただ、月に1回、部長会議で抗生物質の使用状況と耐性菌の状況の報告を受けたり、カルバペネム系や抗MRSA薬は処方日数が監視されていたり、感染委員会で抗菌薬使用例を検討しているといった回答も散見され、耐性菌の出現には注意が払われていることがうかがえた。
調査は7月3日~9日までサイト内で行われたもの。「届け出制はない」には診療所が多くみられたという。一方、「届け出制がある」は57%。「届け出さえだせば自由に使える状況」「届出をしない医師もいる」とのコメントがあるが、「手続きを踏まないと薬局から払い出してもらえない」「必要事項を入力しないとオーダーが完了しない」といった仕組みを導入しているところもあり、管理体制に幅が見られたという。