見逃されがちな子どもの睡眠時無呼吸症候群
公開日時 2013/09/02 03:50
アメリカでは不眠外来を訪れる子どもが増加している。寝つけない、あるいは寝ついてもすぐに目が覚めてしまうなど、症状はさまざまだが、睡眠が足りていない子どもが増えているのは確実だ。
意外に多いのが睡眠時無呼吸症。いわゆる成人病と考えられてきた疾患が、近年、子どもに間で増加しており、子ども人口の1?3%はこの疾患を有するものと推定されている。原因は小児肥満と考えられており、症状としては「いびき」に要注意である。
問題は、両親が子どものいびきを「かわいい!」とか「ほほえましいい!」と感じて見逃してしまい、病気の徴候であることに気づかないことだと言われており、さらに啓発が必要だと言われている。
深刻な不眠の訴えが増加するにつれ、子どもの不眠テストのニーズも高まっている。しかし、子どもの場合、器具を装着して行う睡眠テストがおとな以上に困難で、正確な診断がむずかしい。適切な治療方針をたてるために適切な検査方法の確率が望まれている。
(医療ジャーナリスト 西村由美子)