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DPC58病院の糖尿病薬処方患者数 アマリール首位 エクア大きく伸長 MDV調べ

公開日時 2013/12/06 03:52

DPC病院の診療情報を収集・分析するメディカル・データ・ビジョン(MDV)は12月5日、DPC58病院での糖尿病用薬の処方患者数を製品別に発表した。直近の2013年7-9月期では、SU薬アマリールの処方患者数が最も多く、次いでビグアナイド系薬メトグルコ、DPP-4阻害薬ジャヌビアとなった。前年同期とトップ3製品の順位に変動はないが、アマリールは後発品の影響を中心に処方患者数を減らしているのに対し、メトグルコは増加傾向を示しており、その差はわずかなものとなっている。なお、4位にはこの1年間で大きく伸長したエクアが入った。

 

調査は11年10月から13年9月までのデータが揃う58病院を対象としたもので、診療情報を四半期毎に集計している。

 

薬効群別にみると、トップからDPP-4阻害薬、SU薬、ビグアナイド系薬―の順だった。この2年間の動向を見ると、DPP-4阻害薬の伸長が際立ち、処方患者数が1万8625人(11年10-12月)から3万2752人(13年7ー9月)に1.7倍となった。DPP-4阻害薬は12年前半にSU薬を抜いて首位となると、その後も患者数を増やして独走状態となっている。ただ、13年7-9月期では伸びの鈍化がみられ、DPP-4阻害薬の使用患者数が頭打ちの時期に入ったとも見受けられる。

 

次に、製品別ランキングのトップ10製品中に4製品がランクインしたDPP-4阻害薬を詳細に見た。13年7-9月の同薬効群内の市場シェアは上位から、ジャヌビア33%、エクア22%、グラクティブ21%、ネシーナ15%、トラゼンタ9%――の順となる(図)。ジャヌビアのシェアは、DPP-4阻害薬全体の3分の1を占めたが、12年7―9月には40%であったことから、この1年間に7ポイント減らしたことになる。ただ、処方患者数は微増した。

 

グラクティブやネシーナもシェアは落とした(順に8ポイント減、2ポイント減)。その一方で、エクアは前年同期14%から今期8ポイント伸ばした。処方患者数は3651人から7275人に倍増し、糖尿病薬製品別の処方患者数ランキングでも14位から4位に順位を上げた。DPP-4阻害薬は現在7成分が上市されており、競合状態がますます激しくなるのは必至の情勢になっている。

 

◎糖尿病薬の先発品処方は内科が半数 専門科での後発品使用はゼロ

 

MDVはこのほか、先発品、後発品別に処方診療科を調べた。11年10月から13年9月までの集計では、先発品の処方診療科は内科49.9%、糖尿病専門科11.7%、循環器科6.4%、内分泌内科4.5%、その他が27.6%――。一方、後発品の処方を見てみると、糖尿病専門科では全く処方がないこともわかった。

 

(記事中に掲載している図は下の関連ファイルからPDF形式でダウンロードいただけます。)

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