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塩野義が新中計 16年度にはMR一人当たり生産性1.6億円程度に 2~3000万円引き上げ

公開日時 2014/03/31 03:51
塩野義製薬は3月28日、新しい中期経営計画を発表し、16年度と20年度の経営目標と経営戦略を明らかにした。この中で国内事業については、高脂血症治療薬クレストール、抗うつ薬サインバルタ、ARBイルベタンファミリーなど戦略品などの成長を中心に2016年度売上を13年度見込みより約12%増の2000億円を計画。営業体制は、MR数は1500人弱をほぼ維持しながら、1人あたり生産性を13年度見込みの1.3億円から1.5~1.6億円に引き上げ、計画目標達成を目指す。
 
同社は、16年度までは人的、経費面のリソース配分額は現状を維持しながら、一人当たりの生産性を向上させる計画で、国内事業、営業についても同様の方針で臨む。
 
これらは東京都内で同社が行った新中計発表会見で、本誌の質問に常務執行役員の久米龍一医薬営業本部長が明らかにしもので、同氏は「(医薬品情報提供活動は)いろんな形でのコミュニケーションが必要になってくる。いろんなツールを使い、(生産性を)上げていかなければ、16年度の目標には到達しない」と説明した。
 
20年度に売上5000億円 日米最重点 感染症、疼痛・神経領域を強化 脱ロイヤリティー依存
 
新中計は、現中計の終了まで1年を残しての策定となった。背景には、世界経済や医薬品市場、クレストールの契約変更(受け取り期限を16年から23年まで7年延長)などがあるが、16年以降にクレストールの特許が切れることで、現在約700億円に上るロイヤリティー収入に依存しない経営に改めることがある。そこで同社は前倒しして新たな計画を策定し、成長の道筋を示すことにした。
 
当面は日本で米国を成長をけん引する最重点エリアと定め、製品、販管費などを集中投入。日本国内では既存主力品の強化と、アレルギー性鼻炎の減感作療法薬やADHD治療薬の投入により成長を図る。米国では、抗HIV薬デビケイ、閉経後膣委縮症治療薬オスフィーナを中心とした成長を計画。疼痛領域への参入も進める。それにより2020年度には売上高5000億円(13年度見込み2848億円)、経常利益1250億円(同530億円)を目指す。海外売上高比率は50%程度を想定する。
 
手代木功社長は、会見で「創薬型製薬企業として成長する」と強調した。
 
 
新中計「SGS2020」における経営目標は次のとおり。
【13年度見込み】
売上高   2848億円
研究開発費  530億円
経常利益     610億円
ROE      10%
 
【2016年度】
売上高   3200億円
研究開発費  630億円
経常利益     750億円
ROE      11%
 
【2020年度】
売上高   5000億円
研究開発費 1000億円
経常利益    1250億円
ROE      15%
 
なお、これまでの中計では14年度目標では売上高3750億円(ロイヤリティー750億円)、営業利益650億円、研究開発費650億円だった。
 
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