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【World Topics】健診の受け過ぎは身体に悪い

公開日時 2014/04/15 03:50

現代アメリカ人が定期健診の一部として、繰り返し受けているさまざまな検査の中には、頻繁に検査を繰り返すことが不要であるものが少なからずあり、また、むしろ頻繁な検査が危険である場合も少なからずある。これらの検査を必要以上に受けすぎないよう国民に警告を発すべきだ、というのが、すでに医師はじめ医療専門家の共通認識となっている。(医療ジャーナリスト 西村由美子)

The American Board of Internal Medicine Foundation (ABIM:アメリカ内科医学会)が、50以上の専門医学会および専門家集団を対象にした調査によって明らかになった。調査は同会が展開中の、医療サービスの適性使用を促し、持って医療費の無駄を削減しようとの啓発キャンペーン”Choosing Wisely”の一環。
http://www.choosingwisely.org/about-us/ 

専門家調査に基づき、同学会が「頻繁に受けすぎるのは不要なだけでなく有害」と指摘した検査のトップ10のリストは以下のとおりである。

1. バイパス手術やステント留置術など心臓の外科的処置後の画像検査
2. 負荷をかけて行う心肺機能テスト(年1回は多すぎる)
3. 前立腺癌のPSA検査
4. アルツハイマーのPET検査
5. レントゲン、CTスキャンでの腰痛検査
6. 子宮がんのPAP検査(年1回は多すぎる)
7. 女性65歳未満、男性70歳未満の骨密度スキャン検査
8. 小さい卵巣膿腫のフォローアップ超音波
9. 75歳を超えてからの大腸内視鏡検査
10. 年次健康診断の多くの項目も、年次検査は不要な場合が多い

頻繁な検査のリスクとしてあげられているのは、不必要な放射線被曝の危険から、検査に起因する事故、不必要な痛み、さらには不要な手術の発生まで。特に高齢者の啓発が重視されており、約4000万の高齢者を組織している米国退職者協会(AATP)もキャンペーンに協力している。
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