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ARBディオバン GE登場で売上半減 14年7月-9月 IMS調べ

公開日時 2014/11/12 03:52

IMSジャパンは11月11日、2014年第3四半期(7月~9月)の国内医療用医薬品の売上データ(薬価ベース)を公表し、6月20日にジェネリック(以下GE)が登場したARBディオバンの売上は前年同期比55.9%減となった。GE登場から3か月余りで売上が前年同期に比べて半減したことになる。

IMSジャパンは全医療用医薬品の売上トップ10製品だけ売上額を開示しており、トップ10圏外のディオバンの売上は非開示となっている。ただ、ディオバンの前年同期は7位にランクインして売上220億円だったことから計算すると、今期の売上は97億円になる。

14年第3四半期の売上データでは、ディオバンに限らず、長期収載品の減収幅の大きさも散見される。公表データのうち前年同期と比べて減収幅の大きい製品は、高脂血症治療薬リバロ37.5%減、高脂血症治療薬リピトール25.4%減、抗血小板薬プレタール23.8%減、高脂血症治療薬エパデール(持田売上分)21.1%減――となっている。いずれも、4月の調剤報酬改定で実施された調剤薬局におけるGE使用促進策の影響が大きいとみられる。

4月の調剤報酬改定では後発品調剤体制加算の要件が引き上げられた。同加算は処方せんの受付1回ごとに算定できるもので、GE数量シェアが55%以上で18点、65%以上で22点が算定できるようになった。調剤薬局ではGE比率を引き上げなければ死活問題となる。

■眼科用薬 上位10薬効にランクイン

14年第3四半期の医療用医薬品売上は計2兆3994億円(1000万円以下切り捨て)で前年同期比横ばいだった。内訳は病院市場9620億円(前年同期比0.6%増)、開業医市場5099億円(3.9%減)、薬局その他市場9275億円(1.6%増)――となる。薬局その他市場は11年第1四半期からのプラス成長が続く。

上位10薬効をみると、プラス成長とマイナス成長が5薬効ずつになっている。プラス成長は市場規模の大きい順から、▽抗腫瘍薬(1886億円、8.0%増)▽糖尿病治療薬(1183億円、0.5%増)▽抗血栓症薬(1084億円、5.1%増)▽免疫抑制薬(862億円、3.1%増)▽眼科用薬(736億円、10.6%増)――。眼科用薬市場は薬効別の売上規模の第9位と初めてトップ10入りした。加齢黄斑変性治療薬のルセンティスやアイリーアの急成長が背景にある。

また、抗腫瘍薬市場は12年第1四半期から薬効領域別の市場規模でトップとなっており、アバスチンやベルケイドをはじめとする分子標的薬が市場をけん引している。アバスチンは売上259億円、15.1%増で、全医療用医薬品による製品売上ランキングでも第2位になった。

競争の激しい糖尿病治療薬市場は、4月の薬価改定でDPP-4阻害薬に約10%の市場拡大再算定が適用されたものの、市場自体は微増した。DPP-4阻害薬のうち売上を伸ばした製品はエクア(2.3%増)、トラゼンタ(64.9%増)、テネリア(第一三共売上分、259.4%増)、売上を減らしたのはジャヌビア(8.5%減)、グラクティブ(7.8%減)、ネシーナ(9.9%減)となる。

抗血栓症薬は、製品売上ランキングでトップのプラビックスが6.7%増となったほか、イグザレルトなどの新規機序の新薬群の成長も寄与した。

■薬効内の売上トップ製品相次ぎ交代
ARBはオルメテック、スタチン製剤はクレストール、PPIはネキシウムに

マイナス成長だった市場は、▽レニン-アンジオテンシン系作用薬(1477億円、7.6%減)▽脂質調整薬及び動脈硬化用薬(977億円、8.1%減)▽制酸剤、鼓腸及び潰瘍治療薬965億円、8.1%減)▽全身性抗菌薬(764億円、8.0%減)▽向精神薬(736億円、6.5%減)――だった。

マイナス成長の背景として、薬効内での売上上位製品がGEによって相次ぎ2ケタ減収となったことがある。ただ、特許期間中の新薬の多くが売上を伸ばしており、14年第3四半期は薬効内の売上トップ製品の交代劇も多くみられた。

RA系作用薬市場では売上トップ製品がブロプレスからオルメテックに交代した。オルメテックは売上224億4700万円(前年同期比4.3%減)、ブロプレスは224億1400万円(16.0%減)。オルメテックは14年第1四半期(1月~3月)以来の首位となる。ブロプレスは9月にオーソライズドジェネリックが登場したことに加え、ブロプレスを販売する武田薬品は後継品アジルバへの切替を推進しており、これらが今回の売上トップ製品が交代した主因とみられる。

脂質調整薬は薬効内トップ製品がリピトールからクレストールに交代。同じく制酸剤・潰瘍治療薬でも薬効内トップ製品がタケプロンからネキシウムに代わった。

なお、売上上位10製品では、プラビックスが引き続き売上トップで、売上2位のアバスチンは順位を4つ上げた。また、ネキシウムと疼痛用薬リリカがそろって30%以上の増収となり、トップ10入りをはたした。

文末の関連ファイルから、売上トップ10薬効や売上トップ10製品の一覧表がダウンロードできます(無料)。

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