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糖尿病診断後1年以内に“眼科を受診しない”が6割 バイエル・参天調査

公開日時 2015/04/24 03:51

糖尿病の診断後、1年以内に患者を受診しない患者が約6割にのぼることが示された。糖尿病網膜症は、失明に至るリスクがあることから、早期診断、早期治療の重要とされている。ただ、患者にはこうしたリスクが十分に周知されていない現状も浮き彫りになった。バイエル薬品と参天製薬が2型糖尿病患者1000人を対象に、糖尿病網膜症の予防に関する実態、意識調査の結果から示された。両社が4月23日に発表した。


調査対象は、過去に2型糖尿病と診断されたことがあり、現在糖尿病治療で通院している20~79歳の患者。インターネットで調査を行い、男女1000人の有効回答を得た。調査期間は、2015年3月26~27日までの2日間。
糖尿病診断後の眼科受診時期をたずねたところ、「未受診」が23.9%でトップ。「1~5年以内」が22.6%、「5年以上たってから」が14.4%で、1年以内に受診しない患者が6割を占めることがわかった。


未受診の理由をたずねたところ(n=239)、「糖尿病治療医から眼科を受診するように言われなかったから」が48.5%でトップ。「特に理由はない」24.7%、「日常生活に支障が出ていなかったから」22.2%だった。

網膜症検診の受診回数については、1年に1回以上受診していると回答したのは53.8%にのぼった。一方で、「受診していない」が23.9%。「現在は受診していない」も22.3%で、一度受診しても継続的な検査受診につながっていない実態もみえた。この理由としては(n=223)、「眼科医や糖尿病治療医から眼科の受診を続けるように言われなかったから」28.7%、「前回の眼科受診の際、眼科医より「目は大丈夫」と言われたから」26.9%となった。


一方で、糖尿病網膜症の発症・重症化の予防に取り組む動機付けについては、「眼科への定期的な受診をかかりつけの糖尿病治療医からすすめられる」がトップ。「網膜症が進行すると失明する危険性があることについて、より理解できるまで眼科医や糖尿病治療医から十分な説明がある」、「高血糖が続くとなぜいけないかなど、糖尿病から網膜症が起こる仕組みについて、よく理解できるまで眼科医や糖尿病治療医から十分な説明がある」が次いだ。眼科への受診勧奨など、眼科医と糖尿病治療医との連携に基づいた行動サポートや、糖尿病網膜症の疾患理解を目的とした情報提供の重要性が示唆される結果となった。

 

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