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英AZ アルジェリアで工場新設 市場拡大目指す

公開日時 2015/06/17 03:50

英アストラゼネカ(AZ)は、北アフリカのアルジェリア市場におけるプレゼンス確立のため、同国に工場を建設する。同社が6月2日発表した。この事業は、アルジェリア政府が医薬品産業近代化を図るために推進している計画の支援を受けており、現地企業SARHIグループのAHT Health SARL社およびHasanaoui Finance SARLグループ の2社と合弁企業AstraZeneca Al Djazairを設立。工場を新設する。


新設の工場では、循環器系薬剤、抗がん剤、消化器系薬剤および糖尿病薬などAZ主力品の生産を行う計画だ。同工場での最大生産能力は年3億錠になると見込まれる。アルジェリア政府健康・人口・病院改革大臣は、AZとアルジェリア企業2社との設立契約調印の際に同席、同政府の意気込みを見せた。合弁企業は、現地企業2社が51%を出資、AZは49%の1億2500万ドルを出資する。


AZは、2007年にアルジェリア市場に参入、現在は180名の従業員がいる。AZ現地事務所AZ North West AfricaのHabib Bennaceur所長は、「我々はアルジェリアにおける現地生産と技術移転を加速させるとともにアルジェリア従業員技術者を生み出すことに参画する」と同国経済への貢献について意欲を示している。工場新設にともない、104人を新規雇用するが、間接雇用も231人になるという。


6月5日付の米医薬専門誌「フィアースファーマ」(Fierce Pharma)は、工場の着工は今年秋、竣工は2017年上半期の予定と報じた。同誌によると、AZのSofia Ylen氏(国際関係担当)は、「工場の建設地は最終的には決定していないが、首都のアルジェになる見込み」と話しているという。


AZの新興国市場での2014年の同社の売上は全売上の22%を占め、対前年比12%増の58億ドルに達している。新興国市場のうち、アルジェリアは、北アフリカでは、国民皆保険制度を持っている唯一の国といわれ、成長基盤を持っているため、AZのみならず、多国籍製薬企業の注目を集めている。仏サノフィはすでに同国にプレゼンスを確保、現在、3つ目の工場を建設中だと伝えられる。

 

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