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薬剤師の服薬指導 アドヒアランス向上に病状確認と見通しの説明が有用

公開日時 2015/07/03 03:51

市場調査会社の社会情報サービス(以下、SSRI)はこのほど、薬剤師の患者への服薬指導内容が治療継続や治療脱落にどのように関係しているかを分析した。新規患者の場合は患者状態の確認や再受診の必要性の指導が、既存の受診継続患者(以下、既存患者)の場合は副作用やその発生時の対処法が、治療継続により効果的だった。薬局でよく見られる薬剤師による「処方内容の確認」や「服用方法の説明」だけでは新規、既存のいずれの患者でも、脱落を抑えるには不十分だった。病状やその見通しを患者に説明することが、治療の継続を促すポイントといえそうだ。

これはグッドサイクルシステム社が管理する電子薬歴データを、SSRIが分析したもの。SSRIでは、薬剤師の患者への指導内容を記したテキストデータと患者受診行動との関係を分析した。

分析対象患者は糖尿病、脂質異常症、高血圧の慢性疾患患者3836人(新規患者719人、既存患者3117人)。分析対象期間は2013年1月~14年12月。13年1月から6か月間受診していない患者は新規患者、6か月以内に受診していた患者は既存患者と定義した。そして14年6月~12月の間に薬局を訪問した患者を継続患者、訪問していない患者を脱落患者とした。

薬剤師の8割が行っている指導内容には、▽処方内容の確認▽患者状態の確認▽再受診の指導▽服用継続――があり、薬剤師の6割~8割未満で行われている指導内容には▽効果の説明▽服用上の注意――があった。

次に、薬剤師の指導内容が治療・服薬の継続にどの程度影響しているかを見てみると、新規患者にも既存患者にも強い影響を与えているのは「効果」や「服薬継続」の指導だった。そして、新規患者のみについて見てみると、「患者状態の確認」や「再受診の指導」も治療・服薬継続に効果的。既存患者のみでは「服用上の注意」「副作用」「リスク予防」も効果的で、継続服用に安心感を持たせるような話題が良いようだ。

一方で、新規患者にも既存患者にも「マイルドな影響」にとどまったのは、「処方内容の確認」「服用方法の説明」「お薬手帳の確認」だった。

SSRIは分析結果を受けて、「脱落を少なくするためには、処方内容の確認や服用方法にとどまらず、新規患者では『再受診の必要性』を、既存患者では『将来起こり得るリスクやその予防方法』などの指導を行うことが、患者のアドヒアランスは向上すると考えられる」としている。
 

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