「オバマケアは違憲ではない」連邦最高裁は６月25日、独自に医療保険販売サイトを開設しない州の州民に対して保険購入のための財政支援をおこなうことはオバマケアの規定違反であり、同時に憲法違反であるとするバージニア州民の訴えを退け、「法案のそもそもの趣旨に照らして考えれば、これらの支援措置は違法ではなく、違憲でもない」として、オバマケアを支持する裁定をくだした。（医療ジャーナリスト　西村由美子）


裁定結果は６対３。ブッシュ大統領によって任命され、保守的であることでよく知られてきたJohn Roberts裁判長が、今回は違憲の訴えを退け、オバマケアを支持する1票を投じたことは関係者を驚かせた。


これによりオバマケアの全施策は（すくなくとも2016年の大統領選挙まで）予定とおり全面施行されることが確定した。オバマ大統領初め支持者は、「法案の正しさが照明された」とし、2016年以降も「廃案はありえない」との革新を強めたと報じられている。

最高裁を取り囲み、裁定を喜ぶオバマケア支持者たち