ミクス編集部は、上司を持つＭＲ、課長、所長を対象に望まれるマネージャー像についてアンケートを行った。その中で自らの上司を採点（合格ラインは80点以上と明記）してもらったところ、80点以上をつけたのが約半数の48％だった。上司の良いところ（選択肢から３つまで）で最も多く挙がったのが「自主性を尊重してくれる」（40％）で、次いで「売上以外の評価軸」（25％）、「取り組み、実績のサポート」（23％）。この後に「責任をとる」（22％）が続くが、これは職務として当然と考えると、上司に対する評価軸は「自主性尊重」「多様な評価」「サポート」の３要素にある。

調査は７月２日～８日、「ミクスeX-press」読者等を対象に、ミクスOnline上で行った。有効回答は210人（男180人、女30人）で、８割がＭＲ。評価した相手は６割が所長、２割が課長で、所課長に対する評価が中心。合格評価は48％だが、逆に言えば、過半数は不合格といえる。課長、所長、支店長別に見ると、合格にあと一歩という70点台を除き、「合格までまだまだという60点以下」の割合では、支店長23％、課長34％に対し、所長は44％と、特に所長に厳しい評価がなされ、課題を示す形となった。

不満の中で（選択肢から３つまで）最も多かったのが「会社に言われたことをそのまま指示する（担当地域の事情に合わない）」（28％）、「思いつきととれる指示（姿勢や指示がブレる）」（27％）、「会議が多い、長い」（19％）だった（詳細は下段関連ファイルからダウンロードできます。11日まで無料公開）。

若手・女性から厳しい評価
思いつき指示、姿勢のブレに不満

特に厳しい評価をしたのが「20代～34歳」（若手、有効回答71人）世代と女性（有効回答30人）で、それぞれ合格点をつけた割合は42％、女性は24％しか合格評価を与えなかった。不満内容も特徴的で、「思いつきととれる指示（姿勢や指示がブレる）」が最も多く、若手では37％（有効回答数63人）、女性では42％（有効回答数24人）が挙げた。若いゆえ指示されて動くケースが多いためかもしれないが、指示の理由を示すなど、マネージャーには丁寧なコミュニケーションが求められるところだ。

アンケート結果は本誌８月号に掲載しました。ほか「マネージャーに望む指導、指揮、姿勢」「自分はこんなマネージャーなりたい」なども尋ね、掲載記事では、求められるマネージャー像と、そのために実現するために必要なスキルを示しました（閲読は会員のみ）。こちら