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【World Topics】性同一性をめぐる米国の状況

公開日時 2016/02/29 03:50

米国では2015年6月以降、全米で同性同士の婚姻が認められることになった。最高裁が「州法が同性同士の婚姻を認めないのは憲法に違反する」殿裁定を下したからである。これにより、2003年から全米各地の下級審であらそわれてきた同性婚に関する議論が一段落した。(医療ジャーナリスト 西村由美子)

全米の話題をさらったカップルは「オバマを大統領にした子」のコピーとともにフォーブズ誌の表紙をかざったChris Hughesだ。Facebook創業メンバーの1人。わずか26歳でオバマの選挙キャンペーンを成功に導いたソーシャル・ネットワーク・サイト”Barack Obama .com”を創った立役者。昨年ニューヨーク州でボーイフレンドとの結婚を発表した。

最近の話題はオリンピック・メダリストのBruce Jennerの性転換だ。米国を代表する男子陸上競技のスターとして活躍したBruceは1976年の夏のオリンピックでは十種競技で世界記録を樹立したゴールド・メダリストだ。引退後はテレビや映画で活躍するスターであったBruceであったが、 全プロセスをメディアに公開しつつ65歳にして性転換してCaitlyn Jennerとなり、雑誌のカバーに登場。全米の話題をさらった。

このような動向の中、米国では、自分の性同一性に疑問を感じると訴え出るティーンエイジャーが急増しているという。 Caitlyn Jennerのケースが契機となっていることは明らかだ。性同一性の問題をかかえた子どもは、そうでない子どもよりも自殺のリスクが高いので、少なくとも問題を口に出して相談できる環境が整っていくことは望ましい。だが、世間一般の理解がこうしたトレンドに追いついているわけではなく、また、性転換や同性婚に対する態度は、明らかに世代によって異なっており、世代が若くなるにつれて、理解や容認の度合いは高くなる。
とすれば、急展開に見える最近の米国の状況は、今後さらい加速すると見るべきであろうか?
 

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