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ヤンセン 生物学的製剤治療を検討中のリウマチ患者向け冊子を制作 漫画でわかりやすく

公開日時 2016/06/10 03:50

ヤンセンファーマはこのほど、既存治療で効果不十分な関節リウマチで生物学的製剤治療を検討している患者に向けた冊子「まんがで読む 関節リウマチ治療」を、共同販促企業の田辺三菱製薬と共同制作したと発表した。冊子は2月に完成、5月からはPDF版でのダウンロード配信(無料)も始めた。まんがでの物語仕立てとすることで、患者の治療への不安感などのほか、難解な関節リウマチやその治療法をわかりやすく表現・解説している。

ヤンセンは制作理由について、「患者自身が関節リウマチやその治療法、生物学的製剤について学び、前向きに治療に取り組むことができることを願い冊子を制作した」としている。また、「より自分のライフスタイルにあった治療法を選択できるように、疾患や生物学的製剤について学ぶことができることを目的とした冊子」とも説明している。

■看護師も薬剤決定に影響

関節リウマチは慢性の炎症性疾患。主に関節の滑膜で起こる炎症によって関節が変形するなどし、日常生活に多大な影響を及ぼす。早期治療によって病気の進行を抑え、関節機能を守ることが重要とされる。近年は、様々な種類の生物学的製剤が登場したことで投与経路や通院頻度など患者のライフスタイルにあった製剤を選択できるようになった。

関節リウマチに使える生物学的製剤では、投与方法(点滴、皮下注)、注射する人(医師・看護師・その他の医療関係者、自分)、注射をする場所(医療機関、自宅)、投与間隔(1週間に1~2回、2週間に1回、4週間に1回、8週間に1回)――といった選択肢がある。

まんがでは、医師が患者に、どの生物学的製剤を選ぶかについて看護師に相談するよう促す場面がある。この点についてヤンセン広報部は本誌取材に、「現実的には看護師が患者の相談相手になっている」とし、「(看護師は)薬剤の決定に影響を与える大事なステークホルダーであり、MRは看護師向けの説明会も行っている」とコメントした。

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