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15年度概算医療費 40兆円を突破 3.8%の高い伸び 「1%がC型肝炎薬使用増の影響」

公開日時 2016/09/14 03:52

厚労省が9月13日に発表した2015年度の概算医療費(「医療費の動向)は、41.5兆円と40兆円を突破し、過去最高を更新した。14年度と比べ約1.5兆円増で、伸び率にして3.8%の高い伸びとなった。同省は、人口の高齢化に加え、ソバルディやハーボニーなどのC型肝炎治療薬の使用増が影響したと見ている。

概算医療費は、労災・全額自費等の費用を含まない速報値の扱いで、国民医療費の約98%に相当する。近年の伸び率は、改定年であった14年度は1.8%増、非改定年の13年度は2.2%増で、非改定年の15年度の3.8%増は高いといえる。その理由を同省保険局調査課は、15年度医療費の特徴としてC型肝炎治療薬の使用増加を挙げ、それによる影響が「1%分くらいあると見ている」と説明している。院外の調剤が9.4%増と異例に高い伸びを示したのも薬剤料が押し上げたためだ。

調剤医療費をみると、薬剤料の増加の大半を占める内服薬は14年度より約5300億円増加し、うち約3000億円はC型肝炎薬が属する「抗ウイルス薬」。このほかに院内で処方された同薬も加えて厚労省は、医療費の伸びに1%くらいの影響があったと推計した。

41.5兆円は、医科入院に16.4兆円(1.9%増)、医科入院外に14.2兆円(3.3%増)に使われた。ほか、歯科2.8兆円(1.4%増)、調剤7.9兆円(9.4%増)だった。全体の約37%を占める75歳以上医療費は15.2兆円、4.6%増と全体の伸び率を上回った。1人あたり医療費にして94.8万円(1.9%増)で、75歳未満の22.0万円(3.9%増)の4.3倍に上る。

調剤医療費 GE数量割合は60.1%に

調剤レセプトから集計した15年度の後発医薬品(GE)割合は、数量ベースで60.1%で、3.7ポイント増だった2016年3月時点では63.1%に上り、都道府県別でで最も高いのは沖縄県75.2%。次いで鹿児島県72.0%、岩手県69.1%。逆に最も低いのは徳島県53.3%で、次いで山梨県55.3%、高知県57.3%と続き、東京は59.1%と高知に次ぐ低さだった。

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