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アステラス、武田、武田テバ 医療用薬の共同保管・共同輸送へ まずは北海道で

公開日時 2017/02/24 03:51

アステラス製薬、武田薬品、武田テバファーマ、武田テバ薬品は2月23日、北海道において医療用医薬品の共同保管・共同輸送を行う体制を構築し、共同の物流センターを札幌市内に設立する基本合意書を締結したと発表した。共同化することで、自然災害による非常時の医薬品の安定供給の確保とともに、流通の基準GDPを考慮した保管・輸送時の品質確保、トラックドライバーの不足などで迫られる輸送の効率化が図れると判断した。共同物流センターは新たに建設し、2018年3月までの稼働開始を目指す。この取り組みによってノウハウを蓄積したうえで、他の地域での展開も検討する。

北海道で行う理由については各社とも「カバー範囲、市場規模、地理的条件を考慮した」以外説明していない。この取り組みは、▽各社の工場から出荷した製品を共同で保管する物流センターを設立する▽共同物流センターから各医薬品卸までの輸送を共同化する--もの。非常時の医薬品のさらなる安定供給の確保を目的に検討が始まったものだという。物流センターは三菱倉庫に業務委託する。建設費、輸送会社は非開示。

武田薬品と武田テバは現在、北海道にそれぞれ物流センターを1カ所ずつ保有し、それぞれ卸に輸送する体制となっている。卸から医療機関へは武田系の流通に集約しており、今回の取り組みで効率化が図れる形になる。アステラスは現在、北海道に物流センターはなく、本州にある物流センターから北海道の卸に輸送しており、今回の取り組みで物流拠点を北海道に確保できる。卸としてもこの4社それぞれからの輸送を1回で受け取ることができる。ただ、なぜこの4社のスキームになのかは明らかにしていない。

各社は今後、共同保管に必要な作業や管理手順の標準化、共同輸送に必要な配送手順の標準化、トラック台数の削減などを協力して進め、体制構築することで物流コストの削減にもつなげる。

合意書を締結し「4社は、いかなる状況下においても、医薬品の安定供給及び品質確保という製薬企業の使命を果たすため、安定的かつ効率的な物流プラットフォームの構築を通じて、医薬品を必要とする全ての患者さん、医療機関に製品とともに安心を届けていく」としている。

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