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日本のがん関連薬市場 21年に1.5兆~2兆円に 年平均10%弱で推移 クインタイルズIMS

公開日時 2017/09/21 03:51

クインタイルズIMSは9月20日、東京都内でメディアセミナーを開き、日本のがん関係(がん治療、緩和ケア)の治療薬市場が2021年に150億~180億ドルになるとの分析結果を発表した。円換算すると1.5兆~2兆円になるという。同社は16年の市場規模を開示していないが、16~21年の5年間の年平均成長率は10%弱になるとしている。

IMSジャパンの馬場大輔・取締役バイスプレジデントは、市場が成長する理由について、より効果が期待される高額な新薬とバイオマーカーの登場によって、「患者の治療期間が長くなることから、治療の延べ日数が伸び、治療薬の単価も高くなるため」と述べ、治療日数と薬剤単価が特に影響すると説明した。

がん関係治療薬市場は伸びるものの、日本の薬剤費全体は人口減少や、後発医薬品及びバイオシミラーの浸透で「オフセットされる」とも指摘。16~21年の5か年の年平均成長率はマイナス1%~2%と予測した。全世界の年平均成長率は4~7%、なかでも米国市場は6~9%で推移するとしており、日本とフランス(マイナス1%~2%)の低成長ぶりが際立つとしている。

■日本のBS市場 数量ベースで「50%目処に増加」と予測

馬場取締役は、世界のバイオシミラー(以下、BS)市場について、「バイオシミラーの浸透状況は製品、国によって大きく異なる」と説明した。例えば自己免疫疾患に用いるレミケードのBSは、政府主導で使用を推進しているポーランドやデンマークなどではBSのシェアが100%に近いが、フランスやドイツは2割前後、日本は3%程度にとどまるという。

ただ、ファイザーなどのメガファーマもBS市場に本格参入すると表明していることなどからBS市場は拡大していくと見通し、日本市場の予測として、「(BSごとに)浸透度はバラバラだが、今後は(数量ベースで)50%目処に増加するものと思われる」と述べた。

■生物学的製剤 アルツハイマー、喘息、HIVのパイプライン多く

この日のセミナーでは、生物学的製剤市場のトレンドも取り上げた。同市場は11~16年に全世界で毎年10~13%成長、15年の市場規模は2210億ドルだった。領域別にみると、自己免疫疾患、糖尿病、がんの3領域の売上が計1100億ドルにのぼり、市場全体の半分を占めることがわかった。

馬場取締役は今後のトレンドについて、「アーリーステージのパイプラインにアルツハイマー、喘息、HIVが多い。従来のリウマチなどの自己免疫疾患ではないマーケットが拡大する可能性がある」と話すとともに、生物学的製剤市場におけるパイプラインの約25%は生物学的製剤のほぼ出ていない適応がターゲットになっていると解説した。前臨床段階の生物学的製剤の領域別パイプライン数のトップ5は、アルツハイマーが42、喘息が36、HIVが31、アレルギーが27、パーキンソン病が25――。

このため今後の課題として、▽既存薬より薬価が高くなり、Payerのコストが増加する。特に患者数の多い市場では影響が大きい▽プライマリーケアの医師及び患者が生物学的製剤に慣れていないため、浸透には時間を要する――と指摘し、これらの対策が必要になるとの見方を示した。

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