分子標的薬の胃がん対象患者 遺伝子検査4割が未実施
公開日時 2025/04/01 00:00
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン吉田昌史、酒井幸、渡辺幸子「5大がん」の一つとして知られる「胃がん」。近年の抗がん剤治療の進化と発展の中、胃がんにおいても治療成績が高い分子標的薬の存在感が増してきた。ただ、グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)の調査によると、分子標的薬の治療を行う上で必要な遺伝子検査は、約4割が未実施であることが明らかになった。胃がんの進行度を分ける「組織型分類」胃がんは、胃の内側の粘膜細胞ががん細胞となって増殖し、粘膜下層→固有筋層→漿膜と、胃の外側へと深く進行していくケースが多い。漿膜を越えると大腸や膵臓、横隔膜、肝臓などに転移したり、がんが腹部全体に散らばるように広がる「腹膜播種」が起きたりすることもある。さらに詳し...