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生命科学インスティテュート 脳梗塞による神経傷害を修復する細胞、探索的臨床試験

公開日時 2018/09/05 03:50

三菱ケミカルホールディングス傘下の生命科学インスティテュートは9月3日、脳梗塞による神経回路の傷害を修復し、運動機能の改善を目指すMuse細胞「CL2020」の探索的臨床試験を東北大学病院で9月中旬から始めると発表した。単回静脈投与し、安全性、有効性をプラセボ対照に検討するとしている。

発表によると、Muse 細胞(Multilineage-differentiating Stress Enduring cell)は、ヒトの多様な細胞に分化する能力を有する多能性幹細胞で、2010 年に東北大学の出澤真理教授らのグループにより発見された。もともと生体内の間葉系組織内に存在する自然の幹細胞であることから腫瘍化の懸念が少なく、目的とする細胞に分化誘導する必要がないため、そのまま静脈内に投与するだけで傷害部位に遊走、集積し、生着して組織を修復するという特長を持つという。

同社は1月、同細胞を用い、急性心筋梗塞を対象に探索的臨床試験を岐阜大学医学部附属病院などで開始したことを発表している。傷害を受けた心臓組織自体を修復し、心機能を改善する製品として2021年度の承認取得を目指している。脳梗塞に対する試験はこれに続くもの。

同社は3月、臨床試験に用いるMuse細胞の製造、承認取得後の商用生産を行う細胞加工施設を、神奈川県川崎市の殿町にあるライフイノベーションセンター内に新設すると発表している。発表によると、5月に着工し、9月に竣工、19年1月の稼働を計画している。

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