S-RACMO 再生・細胞医薬製造施設「CRAFT」を竣工 製造受託事業拡大へ
公開日時 2025/08/06 04:50
再生・細胞医薬分野のCDMO事業を展開するS-RACMOは8月5日、3棟目の再生・細胞医薬製造施設「CRAFT」を竣工したと発表した。同施設を整備することで、現在受託している製品の増産に加え、再生・細胞医薬品を開発する国内外の顧客ニーズに対応可能な製造体制へと強化を図る。S-RACMOは住友化学と住友ファーマの合弁会社。
CRAFTは、既存2棟の再生・細胞医薬製造施設(SMaRT及びFORCE)と同じ施設内に整備された3棟目の施設。大阪空港や関西国際空港等へのアクセスも良く、製造した再生・細胞医薬品を速やかに全国の主要地域に加え、海外に輸送することも可能だとしている。
S-RACMOは、CRAFTに続く約150億円の設備増強投資を計画しており、この中に第4棟の施設の新設が含まれる。これは経産省の「令和6年度補正 再生・細胞医療・遺伝子治療製造設備支援事業費補助金」を活用するもの。同社は「一層の製造体制の強化を進め、事業拡大を推進する」としている。