サノフィ デュピクセントの適応追加を申請 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎で
公開日時 2019/04/26 03:50
サノフィは4月25日、デュピクセント (一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え)に、成人の鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の適応を追加する承認申請を行ったと発表した。
同剤は、インターロイキン4およびインターロイキン13 (IL-4 およびIL-13)のシグナル伝達を特異的に阻害するヒトモノクローナル抗体。成人の既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎や、12 歳以上の既存治療によっても症状をコントロールできない重症または難治の気管支喘息に対する治療薬として、すでに承認を取得している。
鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎は、副鼻腔や鼻道の閉塞をもたらす慢性上気道疾患。症状では、呼吸困難を伴う重度の鼻閉、鼻汁、嗅覚障害、味覚障害、顔面痛や顔面圧迫感がみられ、患者の健康関連 QOLが損なわれる。喘息を併発する鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎患者では、より重症の上気道疾患となり、鼻茸の再発率やステロイド依存性が高いという特徴もある。