バイエル薬品男性社員のパワハラ訴訟 企業側は請求棄却求める
公開日時 2019/05/21 03:50
バイエル薬品の50代の男性社員が、業務命令を不当だとして拒否したところ、パワハラを受けて休職を余儀なくされたとして、同社に対し、総額約8800万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が5月20日、東京地裁(中村心裁判長)であった。被告側は欠席したが、答弁書で請求棄却を求めた。
訴状によると、男性社員は上司から患者の同意のないカルテの閲覧を強要され、不当だとして拒否したと主張。その後、上司から怒鳴りつけるなどのパワハラ行為を長期間受け、心臓疾患を発症したほか、休職を余儀なくされたと訴えている。
男性社員は同日、「1年ほど前から復職したが、非人間的な扱いを受けている」と意見陳述した。
同社広報部は取材に対し、「係争中の案件のため、コメントは控えさせて頂くが、適切に対応する」とコメントしている。