株式会社プレシャス・コミュニケーション・ジャパン原暢久ミクス編集部が行った2019年ＭＲ数調査では、製薬各社のＭＲ数適正規模の縮小や新卒採用数の減少等に伴う業界全体のＭＲ数減少が浮き彫りになった。最近の業界誌のニュースをみても、製薬企業が様々な形で早期退職制度を導入し、ＭＲ数を削減する方向を打ち出すなど話題になっている。薬価の毎年改定や厚労省が主導する販売情報提供活動への是正化と制限が製薬企業のビジネスモデル全体に大きな転換を促している。このような環境下でデジタルチャネルへの期待は以前にも増して大きくなり、期待からすでに命題へと変わりつつある。今回はマルチチャネルの変遷と課題について触れてみたい。デジタルチャネルの始まりインターネットが世に出て製薬会社が自社サイトを設置しだしたのは1990年...