東和薬品は７月１日、国立循環器病研究センターのオープンイノベーションラボ内に「健都ヘルスケア科学センター」を開設し、共同研究を開始したと発表した。同社の有する循環器治療薬の研究・開発実績と、国立循環器病研究センターの有する医療・医学研究機関との知見を融合させることで、薬物治療だけでなく、健康食品も活用した疾患予防や健康維持・増進についてのエビデンスを構築し、健康寿命延伸に挑む。

◎小児・水分制限のある患者の知見を製品開発に　健康食品活用で健康増進も

両社の共同研究のテーマは、「健康寿命の延伸を目的とした、薬物治療、疾患予防、健康維持・増進などのエビデンス構築」。

具体的には、臨床課題が顕在化している、小児や水分制限のある循環器疾患患者を対象に、医薬品の適正使用や薬物治療法選択に必要なエビデンス構築を目指す。製剤技術に強みを有する同社の知見をさらに深めることで、今後の製品開発に生かしたい考え。さらに、生活習慣病予防や健康維持・増進に、健康食品などを活用するためのエビデンス構築を目的としたエビデンス構築を目的とした臨床・疫学研究も実施する考え。