【19年8月リスト 短期連載1】前立腺がん 「去勢抵抗性」めぐり開発競争激化
公開日時 2019/09/18 05:00
男性では胃がんに次いで罹患数(2016年)が多い前立腺がん。数十年かけて緩徐に進行するが、一部の患者はリンパ節、骨、肺などに転移をきたす。そうした進行例や高リスク例に使用されるのがホルモン療法で、精巣でのテストステロン分泌をLH-RHアゴニストなどで抑制する「アンドロゲン除去療法」(内科的去勢)が基本となっている。そして文字通り、アンドロゲン除去療法を施行しているにも関わらず増悪する段階が「去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)」である。CRPC治療の新たな潮流として、「新規アンドロゲン受容体シグナル阻害剤」と呼ばれる抗アンドロゲン剤があり、すでにエンザルタミド(アステラス)、アビラテロン(ヤンセンファーマ)、アパルタミド(ヤンセンファーマ)が発売されている。ミクス編集部が製薬企業68社を対象にま...