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BMS セルジーンの買収完了、740億ドルで 乾癬治療薬オテズラはアムジェンに売却

公開日時 2019/11/22 04:51
米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)は11月20日(米国東部時間)、米セルジーンの買収が完了したと発表した。買収額は740億ドル。セルジーンはBMSの完全子会社となる。両社合併後の売上は378億ドル(18年ベース、BMS:225.6億ドル、セルジーン:152.8億ドル)で、世界第8位の製薬企業となった。研究開発費は120億ドル(同63.4億ドル、56.7億ドル)。

ただ、今回の合併手続きの過程で米国当局から乾癬治療薬オテズラ(一般名:アプレミラスト)を手放す必要性が指摘され、オテズラの全世界の権利を米アムジェンに134億ドルで売却することも決まった。詳細な理由は不明だが、合併による市場シェアが影響した可能性がある。合併のメリットとして、免疫・炎症分野で、BMSのオレンシア(アバタセプト)とセルジーンのオテズラとの相乗効果を期待していただけに、オテズラの売却は痛手となる。

がん領域では、BMSのがん免疫療法薬オプジーボ(ニボルマブ)やヤーボイ(イピリムマブ)と、セルジーンの血液がん治療薬レブラミド(レナリドミド)との相乗効果が期待されている。

今回の合併により、年間売上が10億ドル超のブロックバスターは9製品あるとされる。

買収合意を発表した今年1月時点で、年間売上で15億ドル以上が見込まれる開発品で近く上市の見込まれる製品として、免疫および炎症分野では、TYK2(選択的チロシンキナーゼ)、ozanimod(SIP1阻害剤)の2剤、血液分野ではluspatercept、liso-cel(JCAR017)(CAR-T療法)、bb2121(CAR-T療法)およびfedratinib(JAK2阻害剤)の4剤が控えているとしていた。このうち、fedratinibは一部の骨髄線維症治療薬として米国で承認を取得した。

BMSのジョバンニ・カフォリオ会長兼CEOは買収完了を受けて、「当社とセルジーンが持つ一流のサイエンスと革新的な医薬品、そして優秀な人材を結集して、業界をリードするバイオファーマ企業の構築に取り組んでいく」とし、「がん、血液疾患、免疫系疾患、心血管疾患領域における強力なフランチャイズと業界トップクラスの豊富かつ有望なパイプラインにより、サイエンスを通じて患者さんの人生に違いをもたらすという当社のビジョンを実現できるものと確信している」とコメントした。
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