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武田薬品 インテージHCなど3社開発のAI創薬プラットフォームの共同検証プロジェクト開始

公開日時 2019/12/20 04:50
インテージヘルスケアなど3社は12月19日、3社が開発したAI創薬プラットフォーム「Deep-Quartet(ディープカルテット)」を用いた武田薬品との共同検証プロジェクトを開始すると発表した。このプラットフォームは、製薬企業などに所属する有機合成化学者(メディシナルケミスト、以下メドケム)がもつ化合物をデザインするノウハウなどをAI(人工知能)が深層学習・機械学習し、新薬になり得る候補化合物を提案してくれるというもの。メドケムそれぞれが持つ技術や勘どころをAIが学習してくれるといえそうだ。

武田の3プロジェクトで検証するとしているが、研究開発中のプロジェクトのため、スケジュールなど詳細は非開示。

インテージヘルスケアは、同プラットフォームを活用することで期待される効果について、「製薬企業のメドケムは各個人の専門性が高く、ノウハウや技術が属人的に保有されている。AIがメドケムのいろいろな知見やこれまで作った化合物を学習することで、合成可能性が高く、メドケムがすぐに思いつかなかった構造をAIが提案してくれる」としている。同プラットフォームは19年10月から本格的にサービスを開始。20年度中に製薬企業10社への導入や、合成企業との連携を目指す。

同プラットフォームはインテージヘルスケア、理論創薬研究所、アフィニティサイエンスの3社が開発した。「ディープカルテット」との名称には、(1)深層強化学習技術である「Deep reinforcement learning」(2)ファーマコフォアモデルを用いるソフトウェア「LingandScout」(3)網羅的なターゲット予測を可能とする機械学習ベースの技術である「CzeekS」(4)製薬企業各社のメドケムの知見――の四重奏(カルテット)によるAI創薬プラットフォームとの意味を込めたとしている。

インテージヘルスケアは、「ディープカルテットは、最新のAI技術をブラックボックス化せず、細かなノウハウを含めて情報公開するオープンイノベーションにより進化させていくコンセプト」だとしている。
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