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武田など血漿分画製剤リードする6社 ノーブランドの新型コロナ治療薬の開発で協力

公開日時 2020/04/07 04:53
武田薬品と米国CSLベーリングは4月6日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬になり得る血漿分画製剤の開発加速に向けて提携契約を締結すると発表した。欧州で血漿分画製剤を手掛ける4社もこの提携に参画する。6社が協力して日米欧などでCOVID-19から回復した患者から血漿を採取。ウイルス不活性化など必要な処理を経て治験薬を精製し、数か月以内に治験を開始する計画だ。グローバルに血漿分画製剤領域をリードする企業が協力して、可能な限り早期に、ノーブランドの抗SARS-CoV-2ポリクローナル高度免疫グロブリン製剤を開発・提供することを目指す。

◎さらに他の企業や機関が参画する可能性も

武田とCSLの開発提携に参画するのは、独Biotest社、英国Bio Products Laboratory(BPL)社、欧州のバイオ医薬品グループのLFB、スイスのOctapharma社――となる。各企業が既に保有している先進的な専門性と、実施中の取り組みを活用する。これにより提携企業や機関の専門家は、血漿採取、臨床試験の企画実施、製造などの主要な取り組みで協力する。今後、さらに他の企業や機関が参加する可能性があるという。

高度免疫グロブリン製剤の開発には、COVID-19から完全に回復し、新型コロナウイルスに対する抗体を持つ多くの患者から血漿の提供を受ける必要がある。「回復された方」から収集された血漿は製造施設に輸送され、そこでウイルス不活性化および除去プロセスを含む特別な処理を経て、製品として精製される。

武田は3月4日に、COVID-19治療薬として、抗SARS-CoV-2ポリクローナル高度免疫グロブリン製剤の開発を開始すると発表した(記事はこちら)。開発コードは「TAK-888」で、上市まで「9~18か月間」(同社広報部)と見込んでいた。今回、開発加速に向けて6社が提携することになり、上市までの期間短縮も期待される。今回の提携ではノーブランドとなることから、開発コードも新たに付与される可能性がある。

◎「かつてない時代には大胆な動きが必要」 Julie Kimプレジデント

武田のPlasma-Derived Therapies Business UnitのJulie Kimプレジデントは、「かつてない時代には大胆な動きが必要となる」とし、「全ての参加企業が、互いに協力し、リソースを結集することにより、治療薬候補の上市を加速させるとともに、供給量も増加させうると考えている。私たちは、血漿分画製剤の開発に重点を置き、本提携にサポートあるいは参画いただける企業・機関を集めている」とコメント。

CSLのBill Mezzanotte・エグゼクティブ バイスプレジデントは、「この取り組みは、COVID-19の影響に苦しんでいる患者さんに対し、信頼できる、広く提供でき、持続可能な治療オプションの提供を加速することを目的としている。業界全体でリソースを集めることに加え、提携企業が一体となり、政府やアカデミアとも臨床試験のような重要な取り組みに対してできる限り協力していく」としている。
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