湘南アイパーク 米ケンブリッジのラボセントラルと提携 アジアのスタートアップにチャンスを
公開日時 2025/10/08 04:50
アイパークインスティチュートは10月7日、米ボストン(ケンブリッジ)に拠点を置くスタートアップ支援施設・LabCentral(ラボセントラル)と提携を開始したと発表した。湘南アイパークのネットワークに属すアジアのスタートアップに、米ボストンでメガファーマやVC、投資家などとの接点を提供し、米ボストンでのエコシステムにアクセスする機会を提供する。アイパークインスティチュートの藤本利夫代表取締役社長は、「この提携は、アジアのスタートアップに新たな機会を創出し、 日本の創薬エコシステムのさらなる強化に貢献するものだ」と意欲をみせている。
◎選抜されたスタートアップには3か月間の滞在プログラム 1社にメンタリングプログラムも
提携により、湘南アイパークのテナント企業やイベントに参加したスタートアップなどから選抜されたアジアのスタートアップが、ラボセントラルで3か月間の滞在プログラムに参加できる。滞在中はラボセントラルが主催する教育プログラムに参画できるほか、メガファーマなど70社以上のラボセントラルのスポンサー企業やコミュニティとの交流を通じて、事業化に向けた知見やネットワークを広げることができるとしている。選出された1社には6週間のメンタリングプログラムへの参加機会も提供される。
ラボセントラルのマギー・オトゥール(Maggie OʼToole) CEOは、「湘南アイパークは日本における イノベーションの触媒としての役割を果たしており、両者の協力により、研究室から患者への橋渡しを加速できると確信している」とコメントを寄せた。
ラボセントラルは、2013年に設立された民間非営利インキュベーション施設。ラボやオフィススペースの提供に加え、プログラムやネットワーキングの機会を提供している。設立から11年間で入居企業は累計200億ドル以上の資金を調達し、7000人以上の雇用を創出しているという。