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日本医師会・横倉会長 高齢・ハイリスク患者へのアビガン積極的使用を要望

公開日時 2020/04/30 04:51
日本医師会の横倉義武会長は4月28日の定例会見で、新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待されるアビガン(一般名:ファビピラビル)について、高齢者などハイリスクな患者に対して、入院初期からの投与を積極的に推進することを自民党に要望したことを明らかにした。高齢者などハイリスク患者では重症化や死亡リスクが高く、早期対応の重要性が指摘されている。アビガンをめぐっては中国の臨床研究などで早期投与の有用性も報告されていることも指摘。「ウイルスの増殖を何とか食い止めるという意味では重要になる」と強調した。

要望書は、4月27日付で、自民党の岸田文雄政務調査会長と田村憲久政務調査会長代理宛で、同日に田村政務調査会長代理に手渡した。

◎「より早期に対応することが極めて重要」

横倉会長は、新型コロナウイルス感染症のなかには急激に重症化する症例が一定数あると説明。特に、高齢者のほか、高血圧などの循環器疾患、糖尿病治療病、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器疾患、がん、免疫不全などの基礎疾患を有する患者では重症化しやすいことが知られている。このため、日本医師会は、これらのハイリスク患者に対し、「より早期に対応することが極めて重要」と指摘した。

そのうえで、アビガンについて中国や国内から早期投与で症状の改善が認められた症例が報告されていることを指摘した。アビガンには催奇形性などの副作用が知られるが、「それ以外はそう厳しいものがない」との認識を横倉会長は示した。

さらに新型インフルエンザ対策として国内で備蓄されている状況を踏まえ、「投与禁忌、副作用、基礎疾患治療のため服薬中の他剤との相互作用などに十分注意することを前提とし、備蓄されているアビガンを活用し、入院初期のハイリスク者に対する投与」を推進するよう要望した。



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