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日医会長選 横倉陣営が選対本部事務所開き 「チーム横倉」の一枚岩で乗り切る決意

公開日時 2020/06/15 04:51
日本医師会長選に出馬表明した横倉義武氏(現会長)は6月14日、都内で選挙対策本部事務所開きを行った。横倉会長は、新型コロナウイルスの感染拡大で全国の医療機関が影響を受けるなかで、「どう地域医療を継続させていくかが、日本医師会の大きな役割だ。地域医療の継続は、国民の皆さんにとっては医療がないと生活ができづらい。その基本が医療だ。しっかりと手をつないでやっていく」と集まった支援者に向けて意欲を示した。会長職を8年間務めるなかで、「医師会が基本的に国民の生命と健康を守る医師の団体であるということを国民の皆さんにしっかり理解していただいている」と語った。そのうえで、目指すべき日本医師会の姿として、「常に現場と直結しながら、色々な情報を得て、国の政策に反映する。国の政策を地元の先生方にお伝えする」姿をあげた。

◎現場の声を聞き、政府に要望、解決への道筋をつける「それこそ日医の姿だ」

横倉会長は事務所開きの挨拶で、「新型コロナ対策は国難だ。一番やらないといけない仕事」と振り返った。特に、毎週のように開催した担当理事協議会では、「国や専門家会議の状況等々を各都道府県に伝え、現場でどういう問題があるかを聞き、それを政府に要望し。解決していく、ことに注力した。それこそが日本医師会の姿だ」と強調。「常に現場と直結しながら、色々な情報を得て、国の政策に反映する。国の政策を地元の先生方にお伝えする」との姿を描いた。「8年間でやっと最後にそういう姿ができたかなと。なので、本当のことを言うとそろそろ楽をしたいなという想いになったが、言ったとたんに国民を見捨てるかと、国賊の扱いをされる。これはいけない。頑張ろうという強い決心をした」と述べた。

横倉会長はこれまでの会長職を振り返り、日医がこうした姿になるまでに、経産省や内閣官房の健康・医療参与会合など健康を議論する場など、これまで日本医師会が参画していなかった議論のテーブルに日本医師会が就き、積極的に議論に参画してきたと説明した。そのうえで、「日本のいま健康を創る、国民の健康をつくるために議論しているが、医療現場の声が反映されるようになった」ことの影響の大きさをアピールした。

◎「副会長、常任理事と一枚岩で力を合わせる」

記者会見に臨んだ横倉会長は、「今回本当は選挙のない日本医師会の姿を見せたかったが、それには私が引くしかないかなと思った。しかし、国民をはじめ色々なところから厳しい叱責をいただいた。声に抗うことができなかった」と説明した。そのうえで、“チーム横倉”として、副会長、常任理事と一枚岩で力を合わせることの重要性を強調した。

ポストコロナ時代の医療の姿については、「社会事体が、コロナで相当皆さん働き方を含めて考えている。医療の在り方も相当変わってくると思う。その中で一番大事なのは、健康や、体調が悪いときにすぐ相談できる、かかりつけ医を何とか定着させていくこと」と強調。2013年に四病協と共に策定した提言でも、かかりつけ医制度が柱になっているとした。研修制度もスタートしたが、「意識が強まってきているが、定着が難しい」として、「様々な専門診療科とかかりつけ医との関係、地域との連携の在り方を考え、進めていかないといけない」と述べた。

◎新人常任理事・近藤太郎氏が挨拶 「受け手の国民が何を望むか」先輩方と議論したい

横倉キャビネットの常任理事候補として唯一の新人である近藤太郎氏(東京都医師会)は事務所開きで挨拶し、「6月初旬に横倉会長に声をかけていただき、あとは度胸を据えるだけ。答えはYESだけでした。医療提供と言うが、受け手となる国民が何を望んでいるかということを皆と話し合いながら、交渉し、先輩方と議論し学んでいきたい」と意欲を語った。
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