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中外製薬・奥田社長 「日本のトップではない、世界のトップに」自社創製品でグループ内の存在感アップ

公開日時 2020/06/30 04:52
中外製薬の奥田修代表取締役社長最高執行責任者(COO)は6月29日、記者懇談会に臨み、「2030年に世界のヘルスケア産業のトップイノベーターを目指す」と表明した。自社創製品のアクテムラ、アレセンサ、ヘムライブラの世界売上高が5000億円を突破し、ロシュグループ内における中外製薬の存在感が急速に高まったことが背景にある。提携初期は、ロシュ製品の国内開発・市場浸透に注力したが、近年は自社創製品のロシュへの導出とグローバル市場展開を加速させる収益基盤が整ってきた。「中外-ロシュ」のビジネスが一段階あがったことを印象づける。「日本ではなく世界のトップイノベーターになる」と奥田社長は力を込めた。

◎価値創造の源泉はヒトだ!

「ロシュから中外製薬への見方がポジティブに変わってきた。中外の新薬を(ロシュが)期待しているし、その能力にリスペクトを感じることも頻度として大きくなってきた」-、奥田社長は語る。「トップイノベーターになるためにはイノベーションを連続して生み出す必要がある」とも強調する。奥田社長は、「独自のサイエンスと技術力だけでなく、オープンイノベーションを積極的に行い、そこに必要なリソースを重点的に充てていく」と述べ、イノベーションを生み出す構造改革を断行する考えを明らかにした。同時に、「イノベーションを作り出す価値創造の源泉はヒトだ。社員がモチベーションを高く挑戦していくような組織風土を作り上げることが私の重要な役目だと考えている」と人財育成に強い意欲を示した。

◎製薬バリューチェーンをデジタルで効率化

中外製薬の独自の創薬技術力は定評がある。低分子、中分子、次世代(高機能化)抗体などの創薬技術を自前で持ち、疾患原因分子は、外部のアカデミアやサテライトラボなどの研究ネットワークで探索し、マッチングによってアンメッドメディカルニーズを満たす新薬を協働で創出する実績を積み上げてきた。さらに2019年には「CHUGAI DIGITAL VISION 2030」を掲げ、IT技術やAI(人工知能)などデジタル技術を活用した革新的新薬の創出やバリューチェーンの効率化にも取り組んでいるところだ。

奥田社長は、「まずは基盤の強化、製薬バリューチェーンをデジタルで効率化する」と強調した。デジタルを活用した創薬については、「リード抗体が見つかったところでAIを使って最適化する。つまりデジタルを駆使することで効率化を進め、捻りだしたリソースを創薬に充てることで連続したイノベーションを推進していきたい」と語った。

◎コロナ後のMR活動「医療従事者とのコミュニケーションルートの幅が広がった」

新型コロナウイルス感染症を経験した今後のビジネスについても言及した。奥田社長は、コロナ禍における在宅勤務の経験を振り返りながら、「医療従事者とのコミュニケーションルートの幅が広がった」と強調。MR活動については、「場面、場面によって、リモート、電話、Face to Faceなどのバリエーションが増えた。顧客のコミュニケーションニーズに今後どう対応していくかが大切だ。まだまだ訪問規制がある中で、この変化を見ながらどうすべきかを真剣に社内で検討している」と述べた。さらに、「MR数やオフィスをどうするかについても合わせて検討する課題。それ以外に本社についても、リモートワークができることがわかり、そこからどう発展させるかを検討している」と語り、継続的な課題にあげた。



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