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第一三共 抗体薬物複合体「DS-1062」と「U3-1402」 欧州のがん研究所と研究提携

公開日時 2020/07/27 04:50
第一三共は7月22日、欧州を代表するグローバルながん研究所であるGustave Roussy(所在地:フランス)との間で、第一三共が開発中の抗体薬物複合体(ADC)の「DS-1602」と「U3-1402」について、研究提携契約を締結したと発表した。第一三共は、同研究所が実施するDS-1062とU3-1402の臨床研究、トランスレーショナルリサーチ、他剤との併用療法検討などの包括的な研究プログラムのための支援を行う。DS-1062は非小細胞肺がん、U3-1402は乳がんを主な研究対象としている。

第一三共は、「本提携により、Gustave Roussyの幅広い専門知識と最先端のがん研究開発力を活用し、両剤の開発の充実を図るとともに他剤との併用療法の可能性を追求する」としている。

同研究所には治療、研究、教育を使命とする3100人の専門家が集結している。希少がんや複雑な腫瘍の管理の専門知識をもち、全てのがんをあらゆるステージで治療し、革新性と人道的なアプローチを組み合わせた個別の治療手段を患者に提供している。

抗体薬物複合体は、抗体と薬物(低分子化合物)を適切なリンカーを介して結合させた薬剤で、がん細胞に発現している標的因子に結合する抗体を介して薬物をがん細胞へ直接届けることで、薬物の全身曝露を抑えつつがん細胞への攻撃力を高める。

DS-1602は、がん細胞の細胞膜上に高発現する抗原TROP2と特異的に結合するヒト化モノクローナル抗体と薬物(ペイロード)をリンカーを介して結合した抗TROP2抗体薬物複合体。ペイロードは強力な薬効を示すトポイソメラーゼI阻害薬で、膜透過性を有するという特性により周辺のがん細胞をも殺傷する。U3-1402は、細胞の成長因子のファミリー受容体のひとつであるHER3と特異的に結合する完全ヒト型モノクローナル抗体と薬物(ペイロード)をリンカーを介して結合した抗HER3抗体薬物複合体。
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