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20-21年のインフルエンザ 9月の患者数は例年の約60分の1 JMIRI調べ

公開日時 2020/10/13 04:51
インフルエンザは例年9月から流行が始まるが、今シーズン(2020年-21年シーズン)はまだ流行が始まっていないようだ。調剤レセプトベースで実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(通称:JMIRI、よみ:ジェイミリ)によると、20年9月のインフルエンザ治療薬の処方患者数は、15年~19年の9月平均の約60分の1、前年同月比では約200分の1と大幅に減少したことがわかった。JMIRIは本誌取材に、「今シーズンは流行開始が遅れているのか、あまり流行しないのかは現時点では判断できない」とコメントした。


20年9月のインフルエンザ患者数が極端に少ない点については、「新型コロナウイルスを意識した感染予防が季節性ウイルス感染症の蔓延を防いでいるのではないか」と分析。ただし、「インフルエンザの本格的な流行はこれからであり、今後数か月間は動向を注視していく必要がある」とも指摘した。

分析対象のインフルエンザ治療薬は、院外調剤薬局で調剤可能なオセルタミビル、ザナミビル、ラニナミビル、バロキサビル――となる。

JMIRIのデータベースに登録されている調剤薬局データから9月のインフルエンザ治療薬の処方患者数をみてみると、20年は12人、19年は2353人、18年は262人、17年は543人、16年は288人、15年は162人――で、20年のインフルエンザ患者の少なさがわかる。

■小児科と耳鼻科の受診抑制、6月以降大きな動きなく 今の受診者数が「平均的な値」に?

新型コロナは、特に小児科と耳鼻咽喉科で受診抑制を引き起こした。JMIRIの診療科別の患者数データを見ると、9月は全体で前年同月比93%にまで回復し、多くの診療科で90%台になった。しかし、小児科は前年同月比67%、耳鼻咽喉科は同76%にとどまった。

JMIRIは、小児科と耳鼻咽喉科では9月も、8月と比較して大きな動きはなかったとした上で、「両診療科は6月以降この傾向が続いており、現在の水準がコロナ禍における受診患者数の平均的な値になることが想定される」と分析した。
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