レオ ファーマ 北大と白斑と円形脱毛症で共同研究
公開日時 2020/10/16 04:50
レオ ファーマ(親会社・デンマーク)は10月14日、北海道大学と白斑と円形脱毛症における新たな治療標的を特定し、疾患の解析につなげるための共同研究の契約締結を発表した。共同研究では、患者の皮膚サンプルの高解像度マルチオミクス分析を活用することで、白斑と円形脱毛症を分析できるようにする。高解像度マルチオミクス分析は細胞、臓器に存在する、タンパク質、脂質、代謝物という分子全体について大量のデータを分析する技術。
共同研究では、白斑と円形脱毛症について解析し、健康な皮膚成分を誤って攻撃する病理学的免疫細胞の根本的な分子メカニズムを特定することを想定している。
北海道大学遺伝子病制御研究所分子神経免疫学分野の村上正晃教授は、「レオ ファーマと共同研究を開始し、同社の皮膚科研究における深い知識から学ぶことができることを楽しみにしている。北大がもつ組織の炎症およびT細胞の免疫学に関する専門知識と合わせ、円形脱毛症と白斑の病理学的理解を後押しすることができると考えている」と述べている。