塩野義製薬 英ケンブリッジ大・AZとコンソーシアム設立 デジタルで化学合成加速
公開日時 2020/11/17 04:50
塩野義製薬は11月16日、英国ケンブリッジ大、英アストラゼネカと研究コンソーシアムを設立したと発表した。これまで研究者の経験に頼ることの多かった化学合成について、人工知能(AI)や自動化などを通じて加速させたい考え。資金については、欧州地域開発基金からの拠出を受ける。
コンソーシアムでは、①AIと自動化による化学合成の加速、②化学実験のロボット化、③大規模生産へ向けた工程検討を加速する人工知能アルゴリズムとツール開発―を3つの重点領域に据え、アカデミアと企業研究者のコラボを促進させたい考えだ。これにより、必要な化合物をより迅速に供給するとともに、研究者がアイデアの創出に集中できる時間を確保し、医薬品研究開発がさらに加速することに期待を寄せる。