帝人ファーマは12月18日、中国の創薬ベンチャー企業のTransThera（トランスセラ）社と新薬開発のための業務提携契約を締結したと発表した。両社は帝人が見出した化合物群から、新薬開発の候補となる化合物を早期に取得することを当面の目標として、共同プロジェクトチームを立ち上げる。日中両国での研究結果を共有し、共同研究を進める。

将来的に化合物が開発段階となった場合、グローバルでの開発ライセンスを両社で共有し、日中両国をはじめとする世界各国での新薬の開発や上市を目指す。

トランスセラ社は2014年に中国南京市で設立された創薬ベンチャー。低分子新薬の創製と開発に焦点を当てた企業で、腫瘍、免疫、炎症などの領域を中心にグローバルに通用する高い研究開発力を持つという。両社は今回の業務提携にあたり、「患者さんのQOL向上に役立つ新薬をいち早く提供するために協力していく」としている。