経口腎性貧血薬エベレンゾ 処方増意向は7割強
公開日時 2020/12/29 00:00
副作用への懸念からか今はESA抵抗性患者への投与がメイン慢性腎臓病(CKD)の代表的な合併症の1つである腎性貧血は、腎不全への病態進行を早めたり、心血管系合併症の発症リスクを高めることから、生命予後を改善するために早期の治療介入が必要となる。腎機能の低下で造血に必須のホルモンであるエリスロポエチン(EPO)の産生量が低下して引き起こされるほか、CKD患者特有の赤血球寿命短縮や鉄代謝障害、出血傾向、栄養障害なども要因となる。腎性貧血の治療には、赤血球の生成促進を促す赤血球造血刺激因子製剤(ESA)が主に用いられている。2019年11月に発売された、低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬エベレンゾ錠は、ESAとは異なる作用機序で、ファーストインクラスの経口薬。腎臓にあるEPOは...