製薬企業のMR用営業支援モバイルクラウドサービスを提供するSCSKは2月16日、エンサイスとＩＴソリューションおよびサービスの企画・開発に向けた業務提携を行ったと発表した。SCSKの提供するMR向け営業支援ソリューション「MR2GO」のCRM・SFA機能に蓄積されるデータと、エンサイスの医薬品販売データを一体化したレポートテンプレートの開発を企画する。その後も営業活動履歴や販売データからMRに対して気づきを促すアラート機能や、最適な情報提供活動をMRにアドバイスするレコメンデーション機能の追加にも取り組む考え。

SCSKは2011年から「MR2GO」のサービス提供を行っており、MRが医療従事者へ情報提供を実施する際に利用するプレゼンテーションツールや、活動計画の策定や日々の活動報告で利用する営業支援システムを有する。一方、エンサイスは、医薬品販売データを地域別、医薬品別、梱包単位別に集計し、多種多様なデータ連携、分析、可視化を通して意思決定をサポートするビジネスを展開している。

◎データに基づく営業戦略・情報提供活動を支援

今回の業務提携においては、SCSKのデータと、エンサイスの販売データを一体化させ、CRM・SFA上の顧客情報や活動・施策情報、自社・他社を含む製品シェアを掛け合わせた分析を「MR2GO」上で実現する仕組みを開発する。これにより、データの分析に基づく営業戦略の立案と情報提供活動が可能とする。また、顧客の要望に合わせたカスタマイズなどにも応じる方針だ。

◎ＭＲの気づきを促すアラート機能やレコメンド機能も

SCSKとエンサイスの両社は、これまでにないソリューションおよびサービスの企画・開発を継続して進める方針。具体的には、各種データからMRの気づきを促すアラート表示機能や、最適な情報をＭＲにアドバイスする機能の企画・開発を進める方針。将来的にはヘルスケア業界に関するさまざまな事業者へのサービス提供も実施したい考えだ。