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ソフトバンク オンライン診療を6月中に提供開始 アプリで健康相談から診療、決済をワンストップで

公開日時 2021/06/02 04:53
ソフトバンクは6月1日、オンライン診療・服薬指導のサービスの提供を今月中にも開始すると発表した。ソフトバンクのグループ会社であるヘルスケアテクノロジーズのアプリ「HELPO(ヘルポ)」を通じ、オンライン健康医療相談サービスからオンライン診療までワンストップで提供する。MICINのオンライン診療サービス「curon(クロン)」に登録されている全国約5000の医療機関のオンライン診療を受けることが可能になる。

◎ヘルスケアアプリ通じて提供 病院検索やチャット形式の健康相談機能を搭載

ソフトバンクが提供するヘルスケアアプリ「HELPO」は、チャット形式の健康医療相談を機能として備えており、医師や看護師、薬剤師が24時間、365日回答している。さらに、病院検索や、市販薬から日用品まで配送する「ヘルスモール」などの機能を備えている。ヘルスモールでは、ドラッグストアと連携し、東京都内では最短3時間で配送するなどサービスを拡充している。

今回、MICINと協業することで、オンライン診療・服薬指導の機能を追加。アプリ上でオンライン診療の予約から受診、診療代金などの決済までの一連の手続きを行うことが可能になる。薬が処方された場合は、受診後に、アプリ上で案内されるリンクから利用できるMICINのオンライン服薬指導サービス「curonお薬サポート」を通じ、サービスを導入する薬局のオンライン服薬指導や処方薬の配送を受けることもできるとしている。オンライン健康相談は医薬品卸のアルフレッサなどですでに導入されているほか、静岡県藤枝市で実証実験が行われている。

ソフトバンクの藤長国浩常務執行役員・法人事業副統括(エンタープライズ/マーケティング担当)は同日開かれた2021年度法人事業説明会で、「健康相談から入って色々な医師との相談を通じてコミュニケーションを取りながら、MICINの技術を使って本当のドクターにもつないでいくということに特徴点を持っている」と強みを語った。

アプリは新型コロナウイルス感染症に対する唾液PCR検査を提供しており、検査数は44万件に及ぶ。これまで、法人や自治体向けにアプリの展開を進めてきたが、「モデルにこだわっているわけではないので幅広くビジネスを広げていきたい」との考えも示した。

◎ドラッグストアなど様々なパートナーシップを模索

今後はさらに、ドラッグストアやITベンダーなど、様々なパートナーシップを模索し、最適なビジネスモデルを創り上げることにも意欲を示した。なお、グループ内のLINEヘルスケアもオンライン診療に参入しているが、「今のところ、別々に事業を進めていく」としている。


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