サノフィ デュピクセント使用患者専用スマホアプリ「MyWay」 治療満足度向上と治療継続をサポート
公開日時 2025/11/21 04:51
サノフィは11月20日、デュピクセントを使用する患者専用のスマホアプリ「MyWay」の提供を開始したと発表した。「MyWay」はiOS および Androidに対応する無料アプリ。患者の症状の記録・可視化、治療スケジュールの管理、アレルギーに関する包括的な教育コンテンツなどの機能を搭載。患者の治療満足度の向上と適切な治療継続のサポートを目的としている。
◎“患者さんとともに(Integrated Patient Engagement:IPE)” を基本方針に
同社は、“患者さんとともに(Integrated Patient Engagement:IPE)” を基本方針に据え、全社の意思決定プロセスに取り入れる活動に注力している。一方でAIやデジタルツールの活用にも力を入れており、数多くのパートナー企業と組んで様々なソリューション提供も行っている。
今回開発した「MyWay」の機能には、①自己注射のリマインダー、②自己注射ガイド、③治療日誌、④学習コンテンツ、⑤身の回りの環境情報、⑥お問い合わせ―の6つが備わっている。このうち自己注射のリマインダーでは、自己注射の日時を設定することで、治療スケジュール管理をサポートし、打ち忘れを防ぐことができる。また、自宅での注射手順やポイントを動画で案内するほか、治療日誌を継続することで、症状の経過を記録することで、主治医への説明にも役立つとしている。なお、アプリの利用対象は、11月現在でデュピクセントを処方されている18歳以上の患者に限定。利用には、かかりつけの医療機関から提供される「登録コード」が必要となる。
◎在宅自己注射のハードルを下げ、通院回数削減とそれに伴う CO₂排出の低減に寄与
アプリ開発の意図について同社は、「これまで紙で提供していた患者用資材をデジタル化し情報を集約することで、紙使用に伴う CO2 排出の削減に貢献できる」と強調。さらに治療スケジューの管理や自己注射ガイド、問い合わせ機能などにより、「在宅自己注射のハードルを下げ、通院回数の削減とそれによる CO₂排出の低減にも寄与する」として、患者の治療負担の軽減と持続可能な社会への貢献の両立を目指す方針を示した。